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プロ野球のゲーム差の計算と意味について

      2017/05/14

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2016年のプロ野球もシーズンの約35%近く消化して、31日(火)から日本生命セ・パ交流戦が開幕します。

私は福岡ソフトバンクホークスのファンですが、ここまでのホークスの成績は超独走体制といってもいいぐらい異次元な域に達しており、本日なにげにネットニュースを見ていますと、

「貯金18で、2位のロッテとゲーム差6で交流戦に突入するのは史上初」

という記事を見かけました。

玄人のプロ野球ファンの方は、上の記事タイトルをみてどれほどの差が開いているか分かると思いますが、プロ野球に詳しくない方やプロ野球ファンの方でも、ゲーム差や貯金という言葉を聞いて、何となくは分かってもそれがどれだけすごい事なのかピンと来ないというのはよくあります。

本日、会社の上司と何げに雑談していた時に、私がプロ野球観戦が趣味という事を知っているので、野球の話を振って頂いたのですが、その時上司が、

「俺は、野球自体はたまに見るが、よくテレビの解説や新聞などで、ゲーム差についてやたら語っているが、ゲーム差って何?」

と私に聞いてきました。

私は、普段からプロ野球の現地観戦やテレビ観戦をしているので分かりますが、確かにゲーム差について本当に理解している方は意外と少ないのではと思うようになりました。

この記事では、プロ野球について語る上でよく出てくる「ゲーム差」についての計算方法と意味について、分かりやすく解説したいと思います。

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ゲーム差の意味を知る前に知っておきたい用語

ゲーム差の意味を知る前にプロ野球で頻繁に使われる用語について説明します。これらの用語が分かれば、ゲーム差について理解するのは難しくありません。

貯金と借金

貯金とは、(チームの勝ち数ーチームの負け数)>0 であり、勝ち越しの数を指します。

借金とは、  (チームの勝ち数ーチームの負け数)<  0 であり、負け越しの数を指します。

勝率5割とは、 チームの勝ち数=チームの負け数  であり、勝ち数と負け数が同じ事を指します。

勝率

勝率とは、試合数のうち勝った試合の割合を表します。ただし、現在のプロ野球は最大延長12回で決着がつなかい場合は引き分けとなるため、勝率を計算する時は、

勝率=勝ち数/(試合数-引き分け数)

になります。

例えば、Aチーム(6勝4敗1分)とBチーム(12勝8敗)では、勝率は両方とも6割になります。

しかし、厳密に言えばAチームは11試合中6試合に勝っているため、勝率は5割4分5倫(6/11)となるはずですが、プロ野球ルールでは、引き分け数は勝率に影響を与えないため、Aチームは10試合中(1試合の引き分け分は勝率に関係しない)6試合に勝っているので、勝率6割となります。

実は、この勝率の規定がゲーム差の考え方をややこしくしている原因になっています。

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プロ野球におけるゲーム差の意味

ゲーム差とは、上位チームと下位チームがどの程度離れているかを表す指標になっています。

先ほどの例を挙げますと、ソフトバンクとロッテのゲーム差が6という事は、単純に直接対決をして6試合勝たないと、ロッテはソフトバンクに追いつけないという事になります。

実はゲーム差の意味において、最も重要かつほとんどの方が意識していない事がありまして、

ゲーム差が6開いている状況では、上位のチームに追いつくために最低6試合以上必要であるという事です。以上と書いたのは、勝率の関係により、ゲーム差が0でも上位にいけると限らないからです。

つまり、上位のチームに追いつくには、最低でもゲーム差以上の試合数を消化しないといけません。

通常は、直接対決する試合数は25試合(2016年ペナントレース規定)と限られていますし、他のチームとの対戦においても

ロッテが勝ってソフトバンクが負けた場合は、ゲーム差が1縮みます。

ロッテが負けてソフトバンクが勝った場合は、ゲーム差が1広がります。

ロッテが勝ってもソフトバンクも勝った場合は、ゲーム差は変わりません。

つまりこのような条件で6つの差があるという事は、いかにソフトバンクとロッテが離れているか分かると思います。

ゲーム差の計算方法

先程は、ゲーム差の定義についてお話しましたが、実際にゲーム差の計算方法が分かれば、どれくらいライバル球団との差があるか実感出来ると思います。

まずは、2016年5月30日現在のパ・リーグの順位表と各チームの貯金数、勝率、ゲーム差をご覧ください。

パ・リーグ順位表
チーム 試合数 貯金 勝率 ゲーム差
ソフトバンク 48 31 13 4 18 0.705
ロッテ 51 28 22 1 6 0.560 6.0
日本ハム 50 26 23 1 3 0.531 7.5
西武 50 22 26 2 -4 0.458 11.0
オリックス 47 19 28 0 -9 0.404 13.5
楽天 48 16 30 2 -14 0.348 16.0

結論から言いますと、ゲーム差の計算方法は、

ゲーム差=貯金の差/2

になります。

例えば、ソフトバンクと楽天の場合、貯金の差はソフトバンク(18)-楽天(-14)で32の貯金の差があるため、32/2で16となります。

なぜ、貯金の差を2で割るのか疑問に思う方のために説明します。

試合に勝てば貯金は1つ増えますが、負けたら貯金は1つ減ります。対戦相手も同様に勝てば貯金は1つ増え、負けたら貯金は1つ減ります。つまり、1試合の勝敗で貯金が2変動します(勝ったチーム+1 負けたチーム-1。引き分け時は0)

そのため、貯金の差が2の場合、最短で1試合で追いつける事が分かると思います。これがゲーム差1の意味になります。

もともと、ゲーム差はメジャーリーグで発案されたものであり、勝ち越した数(貯金の差)を分かりやすく表示したのが始まりです。メジャーリーグは引き分けの概念がないため、ゲーム差がそのまま順位にでますが、日本のプロ野球は延長12回の引き分け制度および、勝率(引き分けは試合数にカウントしない)で順位を出しているため、本来のゲーム差の使い方としては、正しくありません。

次に2016年5月30日現在のセ・リーグの順位表と各チームの貯金数、勝率、ゲーム差をご覧ください。

セ・リーグ順位表
チーム 試合数 貯金 勝率 ゲーム差
広島 53 29 23 1 6 0.558
中日 52 25 24 3 1 0.510 2.5
阪神 53 25 25 3 0 0.500 3.0
DeNA 52 24 25 3 -1 0.490 3.5
巨人 50 23 24 3 -1 0.489 3.5
ヤクルト 54 24 29 1 -5 0.453 5.5

実は、今年のプロ野球は勝率で順位が決まるため、DeNAと巨人は同じ貯金額(-1)でも勝率でDeNAの方が高いため、順位が上になります。

そのため、ゲーム差が同じだからといって勝率が同じであるとは限りません。理由としては、雨天中止による試合数の違いと、引き分けの数に違いの2つがあるからです。

セ・リーグの例では引き分け数が一緒であるため、試合数の違いで勝率が変わります。

そのため、ゲーム差はあくまでも相対的に差を見ているため、ゲーム差で順位が決まるわけではありません。

ゲーム差の表示方法

先程のリーグ戦の順位表は1位とのゲーム差で表示しましたが、最近は、ひとつ上のチームとのゲーム差で表示する方法が取られています。

以下にパ・リーグの順位表のゲーム差の表示をひとつ上のチームとの差で表してみますと

パ・リーグ順位表
チーム 試合数 貯金 勝率 ゲーム差
ソフトバンク 48 31 13 4 18 0.705
ロッテ 51 28 22 1 6 0.560 6.0
日本ハム 50 26 23 1 3 0.531 1.5
西武 50 22 26 2 -4 0.458 3.5
オリックス 47 19 28 0 -9 0.404 2.5
楽天 48 16 30 2 -14 0.348 2.5

になります。

私の個人的な意見として、上のチームとのゲーム差がわかるのは悪くはないですが、ペナントレースは優勝を目指して戦うものなので、1位とのゲーム差を表示する方がいいと思っています。

最後に

ゲーム差の意味についての説明は細かく話せば話すほどややこしくなりますが、とにかくゲーム差とは貯金の差によるもので、相対的に1位との差を見ていると言う事が分かれば問題ありません。

そのため、貯金とゲーム差はきってもきれない関係になります。いくら勝率で順位が決まるといっても、貯金数が多ければ必然的に優勝するはずなので、貯金とゲーム差との関係をきちんと理解することが、ゲーム差を理解することに繋がります。

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