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リオオリンピックのマラソンにおける日本代表の総括

      2017/05/06

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2016年8月はリオオリンピックが開催されますが、私は全ての競技の中でマラソンに注目しています。

最近は落ち着いていますが、東京マラソンが始まってから一気にマラソンブームが広がった事もそうですし、普段マラソンをしていない方でも普段のマラソン大会や箱根駅伝などをテレビや現地観戦されている方はかなり多いと思います。

そのため、日本はマラソン競技に対しての興味関心が高い国と言えます。

この記事では、リオオリンピックの日本代表の歩みと、オリンピック情報、マラソン経験者からの視点などをお話していきたいと思います。

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リオオリンピック代表選考方法

マラソンにおけるオリンピック選考は毎回揉めるイメージがあり、今回のリオオリンピック選考も色々と物議をかもしだしたのは記憶に新しいと思います。

現在のオリンピック選考方法は男子と女子では微妙に異なりますが、共通して言える事は、男子も女子も出場枠が3つしかないのに、選考レースが4つある事です。

そのため、オリンピック出場枠と選考レースの数が選考を混乱させているというのが大半の方の認識ですが、それ以上に選考レースについて曖昧な条件があることも原因である事を忘れてはいけません。

ここで、男子と女子の選考条件と選考までの歩みを見ていきましょう。

男子選考条件

①世界選手権で男子マラソン入賞者(8位以内)で、日本人最上位の選手→内定

②福岡国際マラソン、東京マラソン、びわ湖毎日マラソンの3つの選考レースで日本人3位以内の成績を残し、日本陸連の設定記録(男子2時間06分30秒)を2014年4月1日~2016年3月13日の期間内で突破した選手

③ 各レースの記録や順位、レース展開、タイム差、気象条件を総合的に勘案し、本大会で活躍が期待されると評価された選手

男子選考総括

選考レース対象は世界陸上、福岡国際、東京、びわ湖の4レースになります。

今回の選考レースの日本人上位3名および世界陸上の結果は以下のようになりました。

世界陸上15 福岡国際15 東京16 びわ湖毎日16
藤原正和(21) 2時間21分06秒 佐々木悟(3) 2時間08分56秒 高宮祐樹(8) 2時間10分57秒 北島寿典(2) 2時間09分16秒
前田和浩(40) 2時間32分49秒 高田千春(5) 2時間10分55秒 下田裕太(10) 2時間11分34秒 石川末広(4) 2時間09分25秒
大塚良軌(7) 2時間12分46秒 一色恭志(11) 2時間11分45秒 深津卓也(5) 2時間09分31秒

①の世界陸上は開催時期が夏ということもあり、実際に夏のオリンピックに出場する際に重要視する理由は分かります。

一方で世界陸上は他の選考レースに比べて半年以上も先に決まってしまい、オリンピックまでの日にちが空くので、きちんとコンディションやモチベーションを本番まで維持できるか疑問視して、選考レースに選ぶのはどうかという意見も多くあります。

しかし、他の福岡国際、東京、びわ湖はそれぞれ12月、2月、3月と寒い時期にするので、オリンピック枠という部分では、やはり夏の大会でタイムや順位の記録を残す選手がオリンピックで結果を出すと思います。

私もマラソン大会に出る時は、直前の1ヶ月は季節やコースの高低差、スタート時間などを出来るだけ同じ条件で練習する事で、結果を出してきたのと、暑い日と寒い日では本番のタイム差に大きな影響を与える事も実感しているため、世界陸上で内定を出すという条件は賛成です。

しかし、今回の世界陸上では日本人で入賞した選手はいなかったので、選考の対象から除外されました。

②の条件で、各選考レースから日本人上位3名をまず候補としてピックアップされ、その中で派遣標準記録を超えた人は確定になりますが、男子の場合はそこに至るだけの選手がいないのが現状です。今回の選考レースでも派遣標準記録を超えた選手は出てきませんでした。

そのため③の条件で決まる事になるのですが、9名(3レース×日本人上位3名)の中で、今回の選考結果から突出した選手がいなかった事と、タイムが全体的に平凡で終わってしまったため、タイムが良かったものから上位3名を決める形となりました。

オリンピックはタイムを無視しても順位がよければ良いのですが、夏の世界陸上の惨敗、マラソンの季節の中での選考レースの平凡なタイムなどを考えますと、メダルを獲得する可能性は低いです。それでも何とか奮闘してもらえたらと思います。

女子選考条件

①世界選手権(昨年8月)で日本人最上位者→内定

②選考3レース(さいたま国際、大阪国際女子、名古屋ウィメンズ)の中で設定タイム(2時間22分30秒)をクリアした選手の中から優先的に1名、残る1枠は総合的な判断により決定

女子選考総括

選考レース対象は世界陸上、さいたま国際、大阪国際、名古屋ウィメンズの4レースになります。

今回の選考レースの日本人上位3名および世界陸上の結果は以下のようになりました。

世界陸上15 さいたま国際15 大阪国際16 名古屋16
伊藤舞(7) 2時間29分48秒 吉田香織(2) 2時間28分43秒 福士加代子(1) 2時間22分17秒 田中智美(2) 2時間23分19秒
前田彩里(13) 2時間31分46秒 渋井陽子(4) 2時間31分06秒 堀江美里(2) 2時間28分20秒 小原怜(3) 2時間23分20秒
重友梨佐(14) 2時間32分37秒 竹中理沙(3) 2時間29分14秒 清田真央(4) 2時間24分32秒

女子の選考では、福士加代子選手が大阪国際マラソンで陸連設定タイム(2時間22分30秒)を切って優勝したにもかかわらず、名古屋の結果が分かるまで内定が出ないという事で、名古屋に強行出場する意思を固めるという異例の事態が発生しました。

最終的に強行出場する事なく、リオオリンピックの内定に選ばれましたが、とにかく選考が曖昧という事で次の東京オリンピックの選考レースまでに、きちんと議論を交わして欲しいところです。

女子のマラソンに関しては、タイムとしては派遣標準に近いタイムでゴールしているため、男子よりは期待出来るかもしれませんが、男子同様に世界陸上の結果が思わしくないのが気がかりです。

市民ランナーの私の視点でいいますと、マラソンは順位よりもタイムを更新する事に意識があるため、どうしてもタイムという部分にスポットがあたってしまいます。

しかし、本来のマラソンは一番早くゴールする人を決めるものであるため、その大会における順位が優先されます。

極論を述べますが、オリンピックで仮に3時間かかったとしても一番最初にゴールすれば金メダルをもらえますし、2時間19分台でゴールしても4番目にゴールしたらメダルはもらえません。

そのため、複数の選考レースで順位とタイム、しかも環境が異なる条件となると、今回の女子の選考みたいに混乱を招く事が分かります。

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リオオリンピック日本代表選手(2016年6月21日現在)

さきほどの選考方法の結果より、リオオリンピック日本代表選手は以下のようになりました。

マラソン男子 年齢 所属 選考タイム 選考大会
佐々木悟 30 旭化成 2時間8分56秒 福岡国際15 3位(日本人1位)
北島寿典 31 安川電機 2時間9分16秒 びわ湖毎日16 2位(日本人1位)
石川末広 36 ホンダ 2時間9分25秒 びわ湖毎日16 4位(日本人2位)
マラソン女子 年齢 所属 選考タイム 選考大会
伊藤舞 32 大塚製薬 2時間29分48秒 世界陸上15 7位
福士加代子 34 ワコール 2時間22分17秒 大阪国際16 優勝
田中智美 28 第一生命 2時間23分19秒 名古屋16 2位(日本人1位)

テレビ放送予定

8月14日(日)    TBS系      女子マラソン 21:00~24:30(日本時間)

8月21日(日)    NHK         男子マラソン

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