トライアスロンに挑戦してみたいと思う方にとって、一番最初に悩むのがバイクの選び方だと思います。
トライアスロンはほとんどの方がご存知だと思いますが、一度に水泳、バイク、ランニングの3種目を同時に行なう競技です。
水泳とランニングに関しては、ウエアとシューズなど必要最低限なものさえあれば、とりあえず練習を始める事が出来ます。
ところが、バイクに関してはトライアスロン用のバイクを購入しなければいけません。当たり前ですが、ママチャリや普通の買い物に行くようなホームセンターにあるような重量のある自転車でトライアスロンに出場する人はまずいません。
この記事では、初めてトライアスロンをする時のバイクの選び方とバイク競技に最低限必要なグッズについてお話していきます。なお、具合的なメーカーや商品名の説明ではなく、バイクを買うのに必要最低限の知識についてお話するので、この記事を読んで、トライアスロン用のバイクやグッズを購入する時の参考にしていただけたらと思います。
バイクの種類
トライアスロン用のバイクはロードバイクであり、そのロードバイクには大きく3種類に分かれます。
ロードレーサー(初心者向け)
ロードバイクはアップダウンや平地を競うレースに使われます。また、ロードレーサーは軽量で、上りと加速に有利で、フレームの材質、形状により振動吸収性が高いものもあり、路面からの振動を軽減する役割があります。
特に初心者の方は、このロードレーサーに乗る事で、ロードバイクの乗り方、バランスに慣れる必要があります。
意外と重くなったら軽いギアに、足が回り過ぎたら重いギアにするという基本的なシフトチェンジが出来ずに疲労だけがたまる人が多く、ペダリングもうまく回せない人も多いため、確実にロードレーサーを乗りこなす必要があります。
エアロロード
TTバイク(上級者向けバイクで説明)の空気抵抗を軽減する技術を導入したモデルです。扁平やかまぼこ型のフレーム形状で、セッティングによりTTバイクのポジション(乗車姿勢)がとれるモデルが多いのが特徴です。
TTバイク(上級者向けバイク)
タイムトライアルやトライアスロンに使われるバイクで、空気抵抗を極限まで低減され、ハンドル周りにDHバーと、DHバーで走る事を前提としたバイクになります。
DHバーを掴んで走るDHポジションは長距離のレースになるほど多くなるため、TTバイクは長距離に向いています。
DHバーとDHポジションとは、DHバーを持つ姿勢(DHポジション)で自転車を走行させるのが、最も空気抵抗を減らす事が出来るため、空気抵抗をいかに減らすかどうかで、タイムが大きく変わってしまいます。
DHポジションは前のり姿勢を基本としているため、長い急な上り坂には弱いのが弱点です。そのため、長距離の大会でも坂が多い場合はロードレーサーを使用する事もございます。
しかし、せっかく初心者の方がロードレーサーを購入して、ペダリングやシフトチェンジ、走行距離をこなしてきて、ようやく慣れてきた所で、DHポジション用のTTバイクを購入するのは少し勿体無いと思います。そこで、ロードレーサーに慣れたら、ロードレーサーにDHバーをつける事で、ロードレーサーでもDHポジションが取れるようになります。
フィッティング
バイクを購入する時は、必ず専門店に行って体の採寸とバイク、サイズを測るようにしてください。
測定する項目として、身長、手足の長さ、肩幅があります。
サドルの高さは股下0.875~0.885が適正と言われており、ペダリングしている時にヒザが伸びきらず、適度に余裕がある高さにします。
また自転車のフレームの大きさを決める時に上半身の計測をおこなう事で、姿勢が立ちすぎず前傾が深すぎない位置の時に合うフレームの大きさを選択します。
バイクシューズについて
トライアスロンにおいて、通常バイクはスイムの後の第2種目で行います。そのため、トランジション(種目変更時の着替えの場所)ですぐに履き替えやすいようにマジックテープ式を選ぶと良いです。
また、練習とレース用で変えずに使えるために一足は持つようにしてください。
さらにバイクシューズを選ぶポイントは、
・スイムパートの後にスムーズに履けること
・炎天下で使用すること(トライアスロンは真夏に行われる事がかなり多い)
・素足で履くことが多い(スイムからの移行のため)
・3種目目のランニングにスムーズに移行出来るかどうか
があげられます。
そのため、これらの留意点を参考に、専門ショップでスタッフの方に聞いて購入するのが一番良いと思います。