学校の体育の授業でプール開きが宣言されると、テンションが上がる生徒と下がる生徒に分かれると思います。普通に泳げる生徒は、暑い夏にプールに入れるのでいつも以上にはしゃぎます。しかし、あまり泳ぎが得意でない生徒や水が怖い生徒、カナヅチの生徒にとって、水泳の授業は地獄でしかありません。
私は、学校のプールの授業が大嫌いで、実は1年前まで全く泳ぐ事が出来ませんでした。しかし、マラソン練習の一環として水泳に取り組んだところ、今ではクロールと平泳ぎが25m泳げるようになりました。
この記事では、私の経験をもとに、泳げないもしくは泳ぎが苦手な方向けに、泳げない理由となぜ大人になってから泳げるようになったのか、お話していきます。
泳げない心理的条件とは
私が学生の頃、全く泳ぐ事が出来なかった時を振り返ると、以下のような理由があったと思います。
水が冷たい
「暑いから冷たい水が気持ちいいんじゃないか!」という意見が出ると思いますが、実は泳げない立場から言わせてもらうと、冷たい水というのは恐怖を植え付ける存在でしかないのです。
冷たいプールに入るのと温かいお風呂入るのどちらが気持ちいいですか?という質問に対してほとんどの人はお風呂と答えるでしょう。
なぜなら、人間の体温は35.5度~36.5度くらいで、お風呂の温度は40度くらい、プールの水温は25度くらいであるため、体温との差がプールの水温の方が大きく、冷たい水の中に顔をつけたりシャワーを浴びるのは恐怖を感じる人は意外と多いです。私も冷たいシャワーを浴びるのはかなり苦手で息苦しさをおぼえてしまいます。
つまり、水泳を好きになるには、水の恐怖心を取り除く事から始まります。泳ぐ足や手の動き、息継ぎが出来ないとかそういう問題ではないのです。
私が1年前に泳げるようになった理由として、公共プールで練習した事が大きいと思います。
公共プールは水温管理が、学校のプール以上にしっかりしているため、ちょうど水の恐怖心の元である体温との差が小さく、この水に慣れると水に対する恐怖は消えていきました。
後は、泳ぎのテクニックをしっかり身につける事で、人生で初めて25m泳ぐ事が出来ました。
水の恐怖心を取り除く具体的な方法は、家の風呂場を利用する事です。まずは、普段入る風呂の浴室で顔をつける所から始め、段々慣れてきたら温度を少しづつ低くして同じことを繰り返します。
息が出来ない
水中ではもちろん酸素が無いので、息が出来ない事に恐怖を感じる人は多いと思います。
私も水の恐怖心は和らいでも、息継ぎが上手く出来ず、よく息継ぎ中に水が口の中に入りむせていました。
そうなると心理的にプレッシャーを感じるようになるのです。
息が出来ない恐怖のせいで、水中で恐怖を感じてしまい、ひどい人は水そのものに怯えているのか、息が出来ずにもがいているか判断出来ず、泳ぐ事に対して心が折れてしまいます。
これに関しては、正直練習するしか無いと思います。
私の場合、息継ぎするタイミングをすべて同じにして、(クロールなら手を4回目にかくときに顔を上げて呼吸をするといった形)出来るだけリズムをかえない事がポイントです。
最初のうちは1回だけ息継ぎを成功させよう。その次は2回息継ぎしよう。という形でいきなり目標値を高く設定しないことです。結局は慣れるのを待つしかないと思います。
水の中の雰囲気
私が人生で初めてプールの中に潜った時に、あまりの恐怖に大泣きしてしまいました。とにかく、閉鎖空間といいますか、何とも言えない世界で二度と地上に戻れなくなるのではないかという感じでした。
私の考えとしましては、水の中の雰囲気が閉鎖空間で何とも言えない世界は、自分の悪いイメージを想像しているだけだと思います。
水の中の雰囲気が楽しい人は、スキューバダイビングを通じて、魚や珊瑚礁を見て楽しむ事が出来ます。
一方、水の中野雰囲気が苦手な人は、水の冷たさや息が出来ない恐怖心が生み出す悪い雰囲気を頭で描いているため、閉鎖空間のような怖さを感じるのです。
周りの目
特に泳げない人にとって、最大の敵はクラスメイトかもしれません。大半の人は普通に泳げているのに、自分だけ溺れるような感じでパニックになっているので、いじめの格好の餌食にされるかもしれません。
また、水着が嫌というのも大きいと思います。多感な年になりますと、体にも特徴が出てきますので、それをいじられたりして、授業が嫌になる人は多いと思います。
私は小学校、中学校、高校といずれも水泳の時間は馬鹿にされ続けていました。当時は馬鹿にされた事よりも、泳げなかった自分に相当腹たっていました。
根本的に嫌いな理由とは
水泳が嫌いな理由は、あまりに多くの心理的プレッシャーが一気に襲ってくるため、パニックになるというのが的確な答えになると思います。
私も水泳の授業がある日は、大雨、洪水、雷雨、台風何でもいいから来てくれ!という心理が働いていました。これでは、学生時代に一度も泳げるようになるわけないです。
初心者にお勧めの練習方法とは
公共プールの利用
一番のお勧めは公共プールで練習する事を勧めます。どうしても学校の授業では泳げて当たり前の前提でスタートする事が多いため、泳げない人はいつまでたっても泳げません。
公共プールですと、きちんとレーン分けされており、初心者コースもきちんと設定されているため、思う存分練習する事が出来ます。
しかも、水温は学校のプールの水温より少し高め(老若男女多くの人が利用するため、水温管理は徹底しているため)に設定されているので、恐怖心を取り除くにはもってこいです。
また、公共プールでもレッスンを受ける事が出来ますし、泳げない人達ばかり集まるのでそれだけでも心理的プレッシャーから解き放たれるので、是非、公共プールを利用する事をお勧めします。
メンタルトレーニング
水泳が出来ない人は、水泳に対する嫌なイメージがあるため、メンタルトレーニングや出来るイメージトレーニングをする事をお勧めします。
詳細は以下をご覧ください。