プール熱に感染すると、インフルエンザと同様に出席停止措置が取られるため、保育園や幼稚園、学校に行くことが出来ません。
また、プール熱は子供を経由して大人も感染する事がありますが、その場合、大人も出勤停止の措置が取られるのでしょうか?
この記事では、プール熱に感染した時の出席停止装置、出勤停止措置についてお話していきます。
プール熱に感染した時の出席停止期間とは(子供編)
プール熱はアデノウイルスによる感染症ですが、アデノウイルスは感染力が強く、インフルエンザは一度かかると抗体が出来ますが、アデノウイルスは型の種類が多く、繰り返し感染する事が多いのが特徴です。
そのため、アデノウイルスに感染すると、学校保健法により出席停止の措置が取られます。学校保健法では、プール熱は第2種伝染病に分類され、飛沫感染で移る病気とされています。
出席停止期間ですが、アデノウイルスは症状が回復してから2日間と決められております。
ただし、回復したからといって勝手に登校してはダメで、登校するためには、医師による証明が必要になります。
これは、インフルエンザでも同様の事が言えますが、学校からもらう出席停止証明書や投稿許可証に医師に記載してもらう必要があります。
その証明書を学校に提出する事で初めて出席停止の措置が解除されます。
アデノウイルスは4~5日は高熱状態が続くため、およそ1週間程度の出席停止と思っていただいて大丈夫です。
出席停止処分が解除されても気をつけるべき点について
プール熱の感染が治まり、晴れて学校に出席出来るようになっても、まだまだ規制しなければいけない事があります。
それは、症状がおさまったからといって、すぐにプールに入らない事です。
プール熱の原因であるアデノウイルスは、感染後に症状が治まっても、目や咽頭からは2週間、便からは1ヶ月ほどウイルスが排出されます。
そのため、症状が治まってすぐにプールに入ると、周りへの感染が物凄い勢いで広がってしまいます。
最低でも完治後2週間はプールに入るのは止めましょう。おとなしくしておくのが理想です。
プール熱に感染した時の出勤停止措置について(大人編)
プール熱は大人でも感染する事がある病気で、原因のほとんどは子供からの感染です。そのため、子供のいる親がかかりやすいと言われております。
子供はプール熱にかかると出席停止措置が取られますが、大人の場合は出勤停止になるのでしょうか?
結論から言えば、大人はインフルエンザと違い、アデノウイルスによる出勤停止措置に関する規定はありません。
そのため、プール熱に感染した場合の措置は、会社や個人に委ねられる事になります。
しかし、現状はインフルエンザは感染するとすぐに出勤停止措置が取られますが、プール熱の場合は出勤停止措置になることはほとんどないように思います。
プール熱も人によってはインフルエンザ並みにしんどい思いをする事があるのですが、大人が感染する可能性がインフルエンザに比べて低いため、プール熱による休みはなかなか理解されないようです。
そのため、無理して働くか、体調不良による有給消化という形が多いのではないでしょうか。
大人は抵抗力が強くて、周りでプール熱に感染してアデノウイルスを持っていても、インフルエンザと違ってすぐに感染が広がる事はありませんが、ウイルスを持っている以上、プール熱に感染したら出来るだけ会社を休むのが賢明な判断です。