ボルダリングは1980年代に、日本で盛んに行なわれるようになり、人工の壁を登るクライミングジムが日本各地に少しずつ出来始めました。それから2000年代に入ると、インドア・ボルダリングジムが飛躍的に増え、現在のボルダリングの形になり一般の人にも広がっていきました。
この記事では、新たなスポーツの趣味としてボルダリングに興味を持っている方、またはボルダリングをしてまだ日が浅い方む向けに、私の経験談から、ボルダリングをジムで体験する前に最低限知っておいた方がいいと思う事についてお話していきます。
この記事をきっかけにボルダリングに興味を持ってもらい、ボルダリングをひとつの趣味として増えたら嬉しいです。
ボルダリングジムについて
ボルダリング初心者の方が、いきなり自然の岩を登ろうとする人はほとんどいないと思いますが、基本的にボルダリングジムに行くことからスタートすると思います。
しかし、私みたいにボルダリングを趣味にしている友人と行く場合は問題ありませんが、一人でジムに行くにしても入りにくい雰囲気があったり、いきなりジムに行って大丈夫か不安な方は多いと思います。
私は、大阪市内の某ボルダリングジムに行きましたが、特に一人でも入りにくい雰囲気はなく、普通にスタッフの方がきちんと対応していただけました。私が行った時は、初めてのの方が一人でジムで受付をしていました。
ボルダリングジムを利用する場合は、大抵初回受付で入会登録しますので、そこで誓約書とかに判子を押さなければいけなかったので、(安全面に対する誓約書など)初回は判子を持っていった方がいいと思います。
使用料はジムによって違いますので何とも言えませんが、私が行ったボルダリングジムは、一日2500円で、会員登録した場合は、通常時より500円安い2000円で利用出来ました。
基本的にボルダリングジムは、公共プールに行く感覚で行ってもらって全く問題ありません。ボルダリングが初めてと言えば、スタッフがジムの利用法を教えてくれますし、スタッフが空いていたら直接教えてもらうことも可能です。
ボルダリングジムは大抵ボルダリング教室をやっていますし、事前に電話予約をすればいきなり個人指導受ける事も出来ます。
そのため、ボルダリング事務に行くのは決して敷居が高くないので安心してジムに行ってみてください。
ボルダリングに必要なもの
ボルダリングに必要なものは、
・動きやすいウエア(詳細はボルダリングの服装は男性も女性もユニクロで十分である理由を参照)
・ボルダリングシューズ(詳細は、ボルダリングシューズを初心者が選ぶ方法と手入れのやり方を参照)
・チョーク
の3つです。
そのうち、ボルダリングシューズとチョークはジムでレンタル出来るため、ウエアさえ用意していけばほぼ大丈夫です。
チョークは、ボルダリングをする際に、フリクション(摩擦)がよくなり、手指のグリップ力を高めてくれる効果があります。しかし、チョークをつけすぎるとホールド(てがかり)の表面にチョークの粉で覆いかぶさる形になり、逆に滑りやすくなるため、ホールドについたチョークをブラシで落としながらいくのが良いそうです。
グレードと課題について
ボルダリングジムでは、ジム毎にそれぞれ独自の課題(ルート決め)が設定されており、それぞれグレードと言われる難易度が設定されています。
日本では、やさしい順に6級から始まり1級までいきますと、初段、2段と上がっていきます。
初心者にとって、わかりやすい難易度の表記があることは、自分の現在のレベル分かるのでとても便利です。
私が行ったジムでは、6級から4級が初級、3級から初段が中級、2段以上が上級という設定をしておりまして、私は2級で失敗したので初めてながらまさかの中級でした。
課題の登り方と降り方
登る壁を見る、様々な色のホールドが付いており、ホールドの横にテープが貼られています。
課題は指定されたホールドを使ってゴールを目指して登っていきますが、基本的に同じテープの色や形のホールドを登るのが原則です。(初心者の方は足に関しては、どのホールドを使っても構わないというジムもあるみたいですが、ルール上は指定されたホールドのみ手と足を使う事が出来ます。)
スタート時のルールは、マットの上に尻をつけた状態でスタートのホールドを両手で持つところから始まり、ゴールのホールドを両手で持つ事が出来て初めて課題クリアになります。
また、ゴール直後にいきなり、マットの上に飛び降りる人がいますが、(私もやってしまいましたが・・・)危ないので、必ずホールドを使って、出来るだけ登ったルートと逆の手順で降りるように心がけてください。専門用語でクライムダウンと言いますが、私もスタッフに注意されましたので、今後は気をつけたいと思います。
しかし、課題をトライ中に落ちることはよくありますが、この時は、柔道の受身のような体勢で、足を軽くマットについてから後ろへ転がるような形をとり、体全体で衝撃を吸収するようにしてください。
ボルダリングジムでのルール
ボルダリングジムに行く前に、最低限のルールを知る事はとても大事なことであり、自分は迷惑をかけているつもりがなくても、実は物凄く迷惑になっている事もありますので紹介します。
ボルダリングジムでやってはいけなき事を幾つか挙げますと、
・2人以上で同じ壁を登る
・マットの上で休む
・チョークを床にこぼす
・上半身裸で登る
・大声で騒ぎ迷惑をかける
があります。
この中で一番やってしまいがちなのが、マットの上で休んでしまう事だと思います。私も自分の番が終わり、少し疲れた状態でマットで休んでいたら、次の人が邪魔になるから早くどくように注意されました。
私とすれば壁から少し離れたマットの上という認識でしたが、やはり安全面を考慮しても、マットの上で休むのは駄目だそうです。
最後に
ボルダリングの一番の魅力は、決められた課題を試行錯誤しながらクリアしていく事だと思います。
正直、最初から上手く行く事はほとんどありませんが、上級になればなるほど特殊な技や筋力、思考力が必要になるので、それに立ち向かう事が一番充実する事かと思います。
私は、マラソンが専門になりますが、マラソンも最初は5kmもはしれなかったのが、10km、20km、42.195kmと走れるようになり、次に4時間切り、3時間45分切りをしていく事に快感を得ている人なので、そういう意味ではボルダリングにはまる理由がわかるような気がします。
ボルダリングはとてもやりがいのあるスポーツで身近に出来るので、是非一度ボルダリングをしてみてはいかがでしょうか。