冬は、ノロウイルスが流行して、突然の下痢や嘔吐が襲ってきます。
私も先日、人生で初めてノロウイルスに感染して、下痢と嘔吐が酷くかなり苦しみまして、その時の様子はノロウイルスによる下痢の症状と期間、対処法を解説の記事で述べています。
今回は嘔吐にスポットをあてて、ノロウイルス感染における嘔吐の症状、対処法を経験談を交えながらお話することで、少しでもノロウイルスに感染した時の対処法に役立ってもらえたらと思います。
ノロウイルスによる嘔吐は人によって異なる
私がノロウイルスに感染した時は、嘔吐は一番最初の時と途中で1回あっただけで、後はずっと下痢や腹痛に襲われていました。
実際、ノロウイルスに感染しても嘔吐だけの人や下痢だけの人、両方を繰り返す人など様々なパターンがありますが、子供は嘔吐だけで済む場合が多く、大人は嘔吐の回数は少なく、下痢や腹痛といった症状になることが多いと言われています。
ノロウィルス感染時の嘔吐の対処法について
脱水症状対策
ノロウィルスに感染して一番気を付けなければいけない事は、脱水症状です。
ただし、ノロウイルスに感染して嘔吐した場合は、最低3時間以上は水分をとってはいけません。
嘔吐は、水分や栄養素を拒否している状態(胃で逆流してしまっているため、腸まで栄養や水分が行かず、栄養を吸収されない)であるため、嘔吐後に水を与えると嘔吐の症状がひどくなり、余計に体内の水分を奪うという悪循環に陥るからです。
子供の方が嘔吐する回数は多いため、子供が水分を欲しがっても絶対に与えてはいけませんし、大人でも嘔吐の回数が多いようでしたら、水分補給を控えた方が良いです。
次に、嘔吐がおさまって水分補給をとる時の注意点は、下痢の時と大きく変わることはなく、経口補水液は、嘔吐によって失われる水分と塩分を摂取出来るのでお勧めですが、塩分が多いため、飲みすぎずにあくまでも嘔吐もしくは下痢による脱水症状の時のみ使用してください。
消化不良による食事について
嘔吐も下痢も、腸の動きがかなり鈍って消化不良を引き起こし、食欲はかなり落ち栄養不足に陥るため、ノロウイルス感染中はできる限り消化に良い食べ物、ゼリー状の食べ物、流動食を食べるなどの工夫が必要です。詳細は、以下の記事を参考にしてください。
嘔吐物の処理
嘔吐物の処理が一番問題になります。
汚物にはノロウイルスが存在していますが、ノロウイルスの最大の特徴は塩素系漂白剤を使用しなければ、ウィルスを死滅させる事が出来ない事です。
しかも、塩素系漂白剤は取り扱いが難しく、嘔吐した場所によっては塩素系漂白剤を使用したところで、傷みやすくなったり、酸素系洗剤と混ざることで、有毒な塩素ガスが発生してしまうため、かなり気をつけなければいけません。
私は、2回嘔吐しましたが、布団な床にすることはなく、洗面台でしたのでそこまで処理は難しくありませんでしたが、実際私がやった処理方法をふまえて、ノロウイルスによる嘔吐物の処理について解説していきます。
[実践した嘔吐物処理法]
①洗面台へ嘔吐
②嘔吐物を熱湯で排水口に流した
③0.1%程度の次亜塩素酸ナトリウム溶液調製
→1Lの空のペットボトルに、20mLのキッチンハイターを入れ、満タンになるまで水を入れてよく振り混ぜた。
④洗面台に0.1%次亜塩素酸ナトリウム溶液をかけて、しばらく放置
⑤雑巾に0.1%次亜塩素酸ナトリウムをかけて、洗面台とその周辺をふいた。
作業をする時は、ゴム手袋をはめて、マスクをして窓をあけて換気した状態でおこないました。
もし、床などに嘔吐して、水で流すなどの処理が困難な場合、まずは、軍手をして嘔吐物の上にキッチンペーパーをかぶせて、次亜塩素酸ナトリウムを吹きかけ、その後ビニール袋にいれていきます。
また、服についた場合は急いで服を着替えて、嘔吐物がついた服は塩素系漂白剤で洗濯する方法もありますが、個人的には次亜塩素酸ナトリウムをふきかけて破棄した方が賢明かと思います。
とにかく、嘔吐した場合は、直接嘔吐物に触れず、次亜塩素酸ナトリウムを吹きかける事を徹底的にしてください。
最後に
嘔吐の場合、場所や時間帯を問わずいきなり吐き気がやってくるため、非常に厄介です。
しかも、ノロウイルスの場合、塩素系漂白剤でしっかり殺菌しないと二次感染の可能性があるため、素早く処理しなくてはいけません。
そのため、1回でも嘔吐をした場合、家なら嘔吐用の袋を用意したり、家の場合は床にシートを敷くなど、すぐに嘔吐物が処理出来る環境にする事が大事です。
また、服も汚れていいもの、処分してもいい物を着ることで、精神面でも安心するように心掛ける必要があると思います。