病気・症状

五月病の予防法と治し方において運動する事のメリットとは

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卒業シーズン、送別会といった別れの季節が終わりをむかえ、新年度に向けて、新社会人、転勤、新学年など多くの人が大きく環境が変わる時期がやってきます。

特にこの時期は心機一転、新しい生活に胸を躍らせてやる気に満ち溢れていると思います。私も毎年、気持ちを新たについつい張り切ってしまいます。

一方で、日本人のほとんどの人が認知している「五月病」という問題にぶつかってしまう方が年々上昇しております。

五月病という言葉が出始めた時は、やる気に満ち溢れ、良い緊張感で4月を過ごした後にやってくるゴールデンウィークによって、緊張感や張り切る気持ちが途切れてしまい、ゴールデンウィーク後に突如やる気を無くすというイメージを多くの人が持っていたと思います。

しかし、最近ではゴールデンウィークに関係なく、五月病にかかる人が多く、国民病とも言われています。

本記事では、五月病の予防法と治し方について、運動する事によるメリットを私の経験談をもとにお話していきます。

五月病にかかる根本的な理由

他のサイトにもたくさん記載されていますが、そもそも五月病は医学的用語ではなく「適応障害」に近い症状の事を指します。適応障害という事から、新しい環境に馴染めずひどく落ち込んでいる状態と言えます。

そのため、適応障害になりやすい人の特徴として、真面目でやる気に満ち溢れているが、思った通りにいかない事に対してひどく落ち込み、失敗を恐れて何も出来なくなります。何も出来なくなると、やる気に満ち溢れていた自分をせめて落ち込み、また何も出来なくなるといった負のループを繰り返します。つまり完璧主義な人ほど、このような傾向にあると思います。

私の経験談

化学系の大学を卒業後、化学メーカーで研究職の仕事に就きたいとずっと思っていました。卒業後3年間は諸事情により化学系以外の仕事をしていましたが、退職後化学分析の仕事をしてきました。

2年近く化学分析の仕事をしましたが、どうしても研究職の仕事をしたいと思うようになり、3月で退職し、4月から新しい会社で化学メーカーの研究職の仕事に就くことが出来ました。

私は当然の事ながら、やる気に満ち溢れていたのですが、思い描いた研究職の仕事とはるかに違っていました(会社がブラックではなく、私のイメージと実際の仕事とのギャップが大きかった)。

そのため、一気にうつに近い状態になりました。それでも生真面目なので必死についていこうとしました。しかし、面白いように空回りをして失敗を重ねて、とうとう喋る事も出来なくなりました。(もともと吃音に近いため、余計に勘違いされた部分もあると思いますが)

運動する事に得られる効果とは

私が運動するにあたって一番感じているのは、動くきっかけを持つ起爆剤である事です。五月病の症状にあげられる、落ち込む、やる気が出ないというのは、肉体的にも精神的にも静の状態にあります。

つまり、運動するという事は単にダイエットのためだけでなく、肉体的にも精神的にも動の状態に持っていくのに一番有効だと思います。

一方で、

「気持ちが落ち込んでいる、やる気がでないから苦しんでいるのに、運動する元気があれば五月病にかからないよ!」

という意見もあると思います。

この意見は非常に理解出来ます。私も運動する前は、同じ考え方を持っておりました。

私の経験談

化学系メーカーの研究職でうつ状態に近い状態の私でしたが、いつものように半分死んだような感じで、家に帰ろうと最寄りの地下鉄に降りました。すると、まさかの列車故障で地下鉄が全面ストップしていました。復旧までどれくらい時間を費やすか分からない状態でした。ちなみに会社から家まで約5kmでした。

さすがに歩くにはしんどい距離で、特にその日は会社で嫌な事があり、開き直って交通費は高くなりますがバスかタクシーで帰ろうと決めていました。

ところが、歩いてバス亭かタクシーを探している途中で、新しい道やお店、通りすがりの人の声、現場で一生懸命働いている人、ジョギングしている人などさまざまな発見があり、気づけば5km歩いて家に帰っていました。今まで5km歩く経験もなかったうえ、なぜか心が清々しい気分になりました。

これをきっかけに、週末に街ブラ感覚でウォーキングを始め、平日は相変わらずダメの烙印を押されながら頑張ってきました。

仕事は残念ながら半年で退職しましたが、これをきっかけにスポーツに打ち込み、仕事も化学分析系の仕事として再スタートを切る事が出来ました。

特に後悔している事はなく、逆にフルマラソン6回完走や全く泳げなかったのに、猛練習してクロールと平泳ぎが出来るようになるなど、挑戦する事に臆する事がなくなりました。

最後に

この記事から分かるように、運動を推奨していても、ウォーキングなどの軽い運動やストレッチなど、普段の日常生活よりも、多く長い時間体を動かしてみる事が一番大事だと思います。

これは、五月病の予防および治し方だけでなく、気分がなんとなく落ち込むといった静の状態を動の状態にもっていく、この意識を忘れないでください。

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