陸上競技

運動会のリレーのコツと必勝法について

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運動会の花形競技と言えば何と言ってもリレーです。リレーはトラックの中で繰り広げられる、抜かれ抜きつつの勝負が一番の魅力です。また、どれだけ話されても驚異的な追い上げでごぼう抜きするシーンもよく見られ、盛り上がります。

リレーをする際は、足の速い人が代表に選ばれて行なわれる場合がほとんどかと思いますが、人数や予期せぬ事態によっては、参加させられてしまう事もあります。そのため、足の遅い子供は、大きなプレッシャーで押しつぶされそうになり、せっかくの運動会が楽しめないという場合も出てきます。

この記事では、私が経験したリレーから、リレーを走る際のコツと必勝法についてお話していきたいと思います。

幼少期の私

まずは、私の幼少期の運動会でおこなわれたリレーについてお話してしたいと思います。私は、小学生4年生の時に白組のリレー選手に選ばれてしまいました。さぞかし足の速い子供だったと勘違いされそうなので言いますけど、実際は足は遅く(厳密には短距離が苦手で長距離が得意な子供)、50mも8秒くらいで走る鈍足でした。

実は、事前に選ばれたクラスメイトが、運動会の練習中に足を骨折してしまい、本番のリレーを走る事が出来なくなりました。そのため急遽代走を選ばなくてはいけなかったのですが、じゃんけんで勝ってしまったので不本意ながら走る事になりました。

当時の運動会の組分けは、赤・白・黄・青の4組で、各学年3クラスを新年度最初のスポーツテストの結果から、学年の先生達が色分けしました。そのため、クラスメイト内でもチームはバラバラでした。

本番当日、運動会のとりとして、学年別色別対抗リレーという名称でおこなわれました。1組10人で、私は第4走者でした。白組は3位できたのですが、私は3位をキープした状態で何とか第5走者に渡しました。しかし、最終的に白組はダントツのビリでした。しかし、私は順位を落とすことなく次の走者に渡せたことが何より嬉しかったです。

リレーの勝負を決定づける要因と対策

ここでは、リレーを走る上で勝負を左右する要因について説明し、その要因から勝負をつけるコツについてお話していきます。

バトン

プレッシャー

徒競走は、スタートミスさえしなければ、後は自分の走力がそのままダイレクトに結果として現れます。しかも、自分の走力の問題なので、そこまでのプレッシャーは感じません。

リレーは前の走者からバトンを受け取り、バトンを持って走り、次の走者にバトンを渡さなければいけません。つまり3つも自分の走力以外で気をつけなければいけないポイントが発生します。バトンの受け渡しのミスによって、大きく展開が変わるため、走り以外にもバトンにも気を配らなければいけません。

しかし、逆の言い方をすれば、バトンの受け渡しを極める事が出来れば、走力が遅くてもカバーする事は充分出来ます。それほどバトンの受け渡しのミスは多く、失敗すると本当にダメージが大きいです。中には普通に手を振って走っている最中に、勢い余って手からバトンを離してしまし、かなり後方に転々と転がるシーンも見ました。

それだけバトンに対するプレッシャーは半端ないのです。実際に第3走者から受け取ったバトンは汗でびちょびちょでした(苦笑)。

持ち方と渡し方

これは、本番前に何度も白組のリレーメンバーと嫌になるぐらい練習しました。当時、市の大会に出るレベルのクラスメイトがいたので、何度も文句を言われながらやっていました。その地点ですでにプレッシャーがかかっていましたが、この練習が本番でも順位をキープ出来た理由だと思います。

まず、持ち方について述べますと、バトンの端っこを持つのが良いです。良いですというより持たなければいけないと言ってもいいです。理由はバトンを次の走者に渡すときに、バトンの真ん中を持っていたら非常に渡しにくいからです。

そして渡すときは、出来るだけ端をもって、次の走者の手のひらにバトンの端(自分が持っている端と反対側)がくるように渡します。下手にバトンの真ん中付近で手のひらに乗せてしまうと、次の走者はバトンを持ちづらく落としてしまう可能性があるのと、先ほどの持ち方でも述べた通り、バトンの端を持つのがいいので、走りながらバトンの持つ位置を修正していたら、落とす可能性もありますし、その作業に気を取られるため走りに集中出来ません。

後は、バトンの受け渡しは両者とも走っている状態でやりとりするので、この時にいかに相手がもちやすいバトンを渡すかが勝負の鍵を握ります。

コースの位置取り

リレーをする上でバトンの受け渡しと同じくらい重要なのはコースの位置取りです。当たり前ですが、トラックのインオースに沿って走るのが一番距離が短くなるため、選手はみなスタートと同時にインコースに入ってきます。

しかし、私の意見としましては、あまりインコースを意識しない方がいいと思います。その理由は選手はみな無意識にインコースを位置取りしようとするため、ぶつかったりして共倒れになる可能性が高いのと、あまり選手同士で密着すると、スピードはどうしても落ちます。

そのため、一番端のインコースより1人分外のコースを走るのが良いと思います。そうすれば、インコースで選手が密着しているため、その横からさっと抜く事も出来ますし、スピードにも乗れます。状況によっては思いっきりアウトコースを走るのもありだと思います。

ただし、いい意味でも悪い意味でも独走状態の場合は、思いっきりインコースを位置取りしなければいけないと思います。

追い上げ体制

リレー競技を実際見ていますと、大きく差が開いていたのに気づいたら追いつかれていた、もしくは怒涛の追い上げで大逆転など様々なドラマがあるため、どんなに差が開いていても安心出来ません。

なぜ、怒涛の追い上げが出来るのかと言いますと、プレッシャーがかかっていないからです。開き直りほど恐ろしいものはありません。上記でもお話しましたが、リレーはかなりプレッシャーのかかる競技です。そのため、ダントツのビリは開きなおり、独走状態の選手はどうしても無意識にスピードが落ちるため、この積み重ねが気づけば追い上げられていた原因になるのです。

鈍足な私が、順位をキープ出来たのは4組中3位でバトンを受けたからだと思います。これが1位で受け渡しされたら、動揺してバトンを何度も落としていたかもしれません。

皆さんも、足が遅いからリレーは関係ないと言う方もいるかもしれませんが、それでもリレーに出る機会がありましたら、このサイトから一つでも手助けできたらと思います。

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