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野球でホールドがつく条件とは?中継ぎ投手の勲章には疑問も

      2017/06/21

プロ野球ファンの方の大半の人は聞いたことがある「ホールド」という記録。

現在のプロ野球は、先発、中継ぎ、抑えと役割がはっきりと決められている中、先発投手は「勝利投手」、抑え投手は「セーブ」と記録が評価のバロメータになりますが、中継ぎ投手には評価があたりにくい損な役割という印象がありました。

そこで、中継ぎ投手の評価のバロメータとして「ホールド」という記録が生まれました。

しかし、ホールドという記録がつく条件についてきちんと理解している人は少なく、実は中継ぎ投手の評価をするうえで、欠点もいくつかあるのも事実です。

この記事では、中継ぎ投手の「ホールド」がつく条件とホールド記録の欠点についてお話していきます。

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ホールドがつくために必要な4つの条件とは?

ホールドがつくためには以下の4つの条件をすべて満たす必要があります。

先発投手、勝利投手、敗戦投手のいずれでもなく、セーブが記録されてもいないこと

ホールドは中継ぎの記録であるため、先発投手に記録される事はありません。

また、試合展開による投手の記録は、勝利、敗戦、セーブ、ホールドの4つのみで、勝利、敗戦>セーブ>ホールドの順番で記録が優先されるため、勝利、敗戦、セーブと一緒にホールドが記録される事はありません。

自チームの最終守備イニングの3アウト目を取った投手(交代完了投手)ではないこと

中継ぎは、先発と抑えの間を担う役割であるため、試合終了地点でお互いのチームで最後に登板した投手はホールドは記録されません。

交代完了投手とは、試合終了地点で最後に登板した投手の事を指します。

先発投手が完投した場合も交代完了投手となり、引き分けを除いて勝利投手か敗戦投手のいずれかが記録されます。

アウトを1個以上取ること

アウトを1個も取れないまま降板しても、チームに対する貢献度は何もないためです。

降板したあと、自身に記録された失点によって自チームが同点に追いつかれて、または逆転されていないこと

自分自身に記録された失点とは、自分が出したランナー(責任ランナー)がホームに戻って得点してしまう事です。

ホールドは中継ぎ投手がリードを保ったまま降板、または同点の場面でリードを許さずに降板する事が基本ですが、仮に降板時にリードを保っていたり、同点の場面でリードを許さなかったとしても、この地点ではホールドが記録されるとは限りません。

なぜなら、自分がヒットや四球などで出したランナーが後続投手によってホームに生還したら、失点は自分につくからです。

この時に、リードを保っていてば問題ありませんが、同点に追いつかれたり逆転された場合はホールドの条件は消えてしまいます。

ホールドが記録されるには?

中継ぎ投手がホールドを記録するには、上の4つの条件をすべて満たし、以下の条件のうちどれかを満たす必要があります。

リードした場面で登板した場合

セーブの条件と同じで以下の3つの条件のうちどれかを満たして、リードを保ったまま降板する必要があります。

①3点以内リードの場面で登板し、1イニング以上投球する
②迎える2打者に連続本塁打を打たれたら同点または逆転される場面で登板する
③点差に関わりなくリードした状況で登板し、3イニング以上投球する

詳細は以下の記事を参照ください。

野球でセーブがつく条件は?1イニング3点差を抑えるだけではない

同点の状況で登板し、以下のいずれかの条件を満たして降板する

①同点のまま失点を許さずに降板する
②登板中に自チームが勝ち越した場合、リードを保って降板する

②の内容をもう少し詳しく説明しますと、同点の場合での登板後は、逆転されたとしても、降板までに味方が再逆転して、リードを保っていればホールドの対象になります。

ただし、同点の状況下での登板は、米大リーグではホールドの対象にはなりません。米大リーグはどれだけ失点してもリードを保つ(最終的に試合に勝てば良い)のが良いとされているため、日本のプロ野球みたいに、試合を作るといった細かい過程までは考慮されないようです。

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ホールドの記録が抱える重要な問題点とは?

中継ぎ投手にホールドの記録がつくようになってから、中継ぎ投手の役割の価値が上昇した事は間違いありません。

ところが、今のホールドの制度には重要な問題点が2つあります。

チームが負けてもホールドが記録される事がある

勝利投手、敗戦投手、セーブは試合の勝敗によって明確に記録する事が出来ますが、ホールドの場合、試合の勝敗に関係なく記録される事があります。

例えば、以下のように6回終了時にBチームが2点リードしている場面で登板して、7回のAチームの攻撃を0で抑えて次の投手に交代した場合、当然7回に登板したBチームの投手はホールドが記録されます。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
A 0 0 0 0 1 0 0 1
B 0 0 1 1 1 0 3

ところが、8回以降に登板したBチームの投手が完全に試合を壊し、8回に9点、9回に5点を取られて、終わってみれば12点差の大敗をした場合でも、7回に登板したBチームの投手はホールドが記録されます。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
A 0 0 0 0 1 0 0 9 5 15
B 0 0 1 1 1 0 0 0  0 3

この試合で仮に通算100ホールド達成の記念すべき日だったとしても、チームはぼろ負けですから非常に複雑な気持ちになります。

状況下でホールドから勝利投手、セーブがつく事がある

ホールドは中継ぎ投手の勲章と言う事は出来ますが、試合状況下ではホールドが一転、勝利投手やセーブに変わる事があります。

逆に言えば、勝利投手が一転、ホールドに変わる事もあります。

(ホールドがセーブに変わるパターン)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
A 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
B 1 0 0 0 0 0 0 0 × 1

Bチームの先発投手が6回に降板し、7回から引き継いだ中継ぎ投手が思いの他調子が良かったので、そのまま9回まで投げ切った場合は、試合終了時点でBチームの最後の投手になるため、ホールドでは無くてセーブが記録されます。

もし、8回2アウトで交代して、1-0で勝利した場合はホールドが記録されます。

(勝利投手がホールドに変わるパターン)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
A 0 2 1 0 0 0 0 2 0 5
B 3 0 0 0 0 0 1 0 0 4

Bチームの先発投手が6回で降板し、7回から変わった中継ぎ投手が同点のまま3人で抑えた。この時、ホールドの条件は満たしたが、7回裏に味方が1点取ったことで、ホールド→勝利投手の権利が発生しました。

そして、8回から別の中継ぎに交代したところ、2点を取られて逆転されてしまいました。この時、7回に登板した投手の勝利投手の権利は無くなったため、ホールドが確定してしまいました。

しかもチームはそのまま敗れてしまったため、チームが敗れてもホールドが記録されることがあるという状況よりもさらに気持ちは複雑になります。

最後に

ホールドは中継ぎ投手がモチベーションを上げる記録とも言えますが、最大の欠点は試合の状況によって、記録が大きく変わってしまい、皮肉な結果を生むことがあることを知っておく必要があります。

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