陸上競技

100m走の世界記録と日本記録は?追い風参考記録についても言及

100m走は陸上競技の中でも花形競技と言われ、陸上競技すべての中で時速に換算すると最も速いため、世界最速の称号にふさわしい種目です。

100m走と言えば、現世界記録保持者であるウサイン・ボルト選手が2009年にベルリンで開催された世界陸上で9秒58という記録を出した時は、世界中で度肝を抜かれました。

100mを9秒58で走るという事は、時速に換算すると37.578kmになるため、少し狭い道を車で運転する速度で人間が走っているわけですからかなり脅威的である事が分かります。

一方で日本人は100mを含む短距離は世界に全く歯がたたず、ジャマイカやアメリカの選手によって独壇場となっております。

世界では100mは9秒を出すのが当たり前と言われている中、日本人は今だに10秒を切った選手は一人もいません。

しかし、日本人でも追い風参考記録で、ケンブリッジ飛鳥選手が9秒98、桐生祥秀選手が9秒87の記録を出しています。

追い風参考記録とは名前の通り、風の影響を考慮するため参考記録扱いとなり、公式記録には残りません。

この記事では、100m走の世界記録と日本記録、追い風参考記録についてまとめてみました。また、世界陸上100mのルールについてもお話していきます。

100m男子世界記録

100m男子の世界記録を10位までまとめてみました。

選手記録日付風速
1ウサイン・ボルトジャマイカ9秒582009/8/16 +0.9
2タイソン・ゲイアメリカ9秒692009/9/20 +2.0
2ヨハン・ブレークジャマイカ9秒692012/8/23 -0.1
4アサファ・パウエルジャマイカ9秒722008/9/2 +0.2
5ジャスティン・ガトリンアメリカ9秒742015/5/15 +0.9
6ネスタ・カータージャマイカ9秒782010/8/29 +0.9
7モーリス・グリーンアメリカ9秒791999/6/16+0.1
8スティーブ・マリングスジャマイカ9秒802011/6/4 +1.3
9リチャード・トンプソントリニダード・トバコ9秒822014/6/21 +1.7
9クリスチャン・コールマンアメリカ9秒822017/6/7 +1.3

100m男子のトップ10のほとんどが、ジャマイカとアメリカで占めており、日本人は誰一人入っておりません。

また、実際の競技時の風が走る方向に対して追い風である方が記録が伸びる事も分かります。100mの公式記録は風の影響にかなり左右されるため、風が追い風で強い場合は。追い風参考記録となって公式記録として残る事はありません。

実際に、世界記録9秒58を出したウサイン・ボルト選手の走りを以下の動画で紹介致します。

 

100m男子日本記録

次に100m男子の日本記録を10位までまとめました。

順位選手記録日付風速
1伊東浩司10秒001998/12/13+1.9
2桐生祥秀10秒012013/4/29+0.9
3朝原宣治10秒022001/7/13+2.0
4末續慎吾10秒032003/5/5+1.8
山縣亮太10秒032016/9/25+0.5
6江里口匡史10秒072009/6/28+1.9
7飯塚翔太10秒082017/6/4+1.9
多田修平10秒082017/6/10+1.9
9塚原直貴10秒092009/6/27+1.8
高瀬慧10秒092015/5/10-0.1

1990年までは、陸上競技男子100メートル競走において、10秒を切る事が難しいとされていて、9秒台に対する壁があった事から10秒の壁と言われてきました。

現状、日本人はこの10秒の壁に跳ね返され続けており、誰も公式記録で9秒台を達成した人はいません。

先ほどの世界記録を見てもそうですが、世界は確実に9秒台が当たり前の時代に入っております。

日本人がオリンピックや世界陸上で100m走でメダルを獲得する事は現状はほぼ不可能ですが、9秒台突破の可能性を期待したいところです。

現日本記録保持者の伊東浩司選手は、日本人で初めて9秒台達成かと思われましたが、公式記録で惜しくとも10秒00でした。

追い風参考記録とは?

追い風参考記録とは、陸上競技において風による影響で記録が著しく変わる種目に関して、競技中の風速が追い風2.0m/s以上が記録された場合、その種目の記録は公式記録では無く、参考記録として扱われます。

追い風参考記録の対象になる種目は100m走の他に、200m走、100mハードル、110mハードルといった短距離でほぼ同じ方向に走る競技と、三段跳びや走り幅跳びといった助走が大きく影響を与える競技になります。

つまり、これらの記録で世界記録や日本記録と言われているのは公式記録のみです。ただし、追い風参考記録を出したとしても、大会の順位は公式に残ります。

最後に

100m走のタイムは、追い風2.0m/sに近ければ近いほど好記録がでやすく有利になります。

オリンピックや世界陸上でメダルを狙う場合、予選は各組の上位3名とそれ以外の選手で記録上位3名が準決勝に、準決勝では各組の上位2名とそれ以外の選手で記録上位2名が決勝に進むシステムです。

そのため、次のステージに進むにあたり、各組の上位に入れば問題ありませんが、各組の上位に入れなくても記録上位で次の予選に進む可能性があります。

記録上位を決める時は、タイム順は風速を考慮しないため、極端に言えば、予選1組は追い風1.5m、予選6組が向かい風1.0mの場合、記録上位で予選突破する確率が高いのは、風が追い風の状況である予選1組の選手と言う事になります。

つまり、100m走は記録を狙うにしてもメダルを狙うにしても、意外と天候運に恵まれているかでかなり結果が変わる競技と言えます。

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