
2013年から毎年2月に開催されている高知龍馬マラソン。
開催当初は3500人規模でスタートしましたが、高知のおもてなしやコース上の壮大な景色が人気を呼び、どんどん定員数が増えて、今では10000人規模の大会となっています。
僕は2014年に参加しましたが、エイドはもちろんの事、ゴール後のブースも充実しており高知名物を味わい、マラソン後も高知市街で土佐料理とお酒を味わうなど非常に高知を満喫できて楽しかったです。
この記事では、高知龍馬マラソンに参加を検討されているランナー向けに、エントリー情報、コースの攻略法を中心に高知龍馬マラソンの情報をお話していきたいと思います。
目次
高知龍馬マラソンのエントリーの実態とは?
冒頭でもお話しましたが、高知龍馬マラソンは開催当初は定員3500人でしたが、5000人、7000人、8000人、10000人と回を重ねるたびに定員数が増えております。
それだけ高知龍馬マラソンが全国に知られるようになり、ランナーの満足度も非常に高いのでどんどん成長している大会です。
そのため、エントリーはかなり難しいと感じるかもしれませんが、実際のエントリーの実態はどのようになっているのでしょうか?
高知龍馬マラソンのエントリー方法は、ランニング大手サイトのRUNNETから先着順での申し込みがメインとなります。
RUNNETは、最も日本各地で開催されるマラソン大会のエントリーを多くを受け持っているので、マラソンにエントリーする前に必ずRUNNETに登録しましょう。
もうひとつは郵便振替での方法もありこちらも先着順となります。
過去のエントリー期間とエントリー状況は以下の通りです。
エントリー募集期間と定員
定員 | RUNNNETの募集期間 | 郵便振替の募集期間 | |
高知龍馬マラソン2019 | 10000 | 9月14日~10月31日 定員9500人 | 9月14日~10月24日 定員500人 |
高知龍馬マラソン2018 | 10000 | 9月15日~10月31日 定員9500人 | 9月15日~10月24日 定員500人 |
高知龍馬マラソン2017 | 10000 | 9月16日~10月31日 定員9500人 | 9月16日~10月24日 定員500人 |
エントリー状況
高知龍馬マラソンのエントリーは先着順でありますが、実は定員が10000人を超えても普通にエントリー期間内は普通に募集しております。
そのため、高知龍馬マラソンに出場したいランナーは期間内に応募すればほぼ走る事が出来ます。
RUNNETでの募集でも郵便振替の募集も定員は設けられていますが、正直ほとんど関係ないように思います。
過去3大会の定員数とエントリー総数は以下の通りです。
定員 | エントリー数 | |
高知龍馬マラソン2019 | 10000 | 13481 |
高知龍馬マラソン2018 | 10000 | 12827 |
高知龍馬マラソン2017 | 10000 | 11586 |
定員に対してエントリー数がかなり多いのが分かります。
しかし、次回以降の大会でいつエントリー数が爆発的に増えるか分かりませんし、そうなると今までは定員を超えても募集していたのが、期間内に締め切る可能性がゼロではありません。
そのため、先着順でも早めにエントリー出来るコツを知っておいて損はないと思います。
その方法を知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
参加費
過去3大会の参加費は以下の通りです。
参加費 | |
高知龍馬マラソン2019 | 9000円 |
高知龍馬マラソン2018 | 9000円 |
高知龍馬マラソン2017 | 8000円 |
今大会の参加費は前回と変わりませんでしたが、大会規模が大きくなると参加費が上がりやすい傾向にあるので、今後もこの参加費を維持していただきたいところです。
高知龍馬マラソン以外の大会エントリー情報について
近年のマラソン熱は凄まじく、全国各地で都市型マラソンを含め、多くのフルマラソン大会が開催されます。
そのため、多くのランナーがこぞってエントリーするので、特に人気の大会はエントリー時期、応募方法、エントリー状況、抽選結果発表、入金締切日をきちんと把握しておかないと、いくらマラソンの練習しても応募の段階で出場出来ないという事態になります。
最近のマラソンエントリーの傾向から、ひとつの大会に絞るのではなく、本命の大会を複数考えておいて、それぞれのエントリー情報をきちんと把握して、後はエントリー状況に委ねる形をとるのが良いです。
以下の記事で、全国の主なフルマラソン大会のエントリー情報について記載しているので、是非参考にしてください。
・2019年度フルマラソン日程とエントリー開始と締切の一覧[一般枠]
高知龍馬マラソンのデータ
気象状況
天候 | 8時(会場入り) | 9時(スタート時間) | 12時 | 16時(競技終了) | |
高知龍馬マラソン2018(2018年2月18日) | ☀ | 2.0℃,55%,西北西1.6m | 4.7℃,45%,西南西1.2m | 10.0℃,30%,南南東1.7m | 9.9℃,45%,南東2.4m |
高知龍馬マラソン2017(2017年2月19日) | ☀ | 4.3℃,61%,西南西1.3m | 7.2℃,48%,西南西1.2m | 11.3℃,37%,南南東2.8m | 10.8℃,48%,南東2.6m |
高知龍馬マラソン2016(2016年2月14日) | ☀ | 15.5℃,100%,西1.4m | 17.0℃,94%,西1.8m | 19.8℃,56%,西北西4.5m | 16.6℃,49%,西南西4.1m |
高知といえども、2月はかなり寒いです。
高知龍馬マラソン2016はかなり気温が高い中で開催されましたが、基本的にかなり寒いので防寒対策はしっかりとおこないましょう。
中間タイム(平均タイム)
マラソン情報雑誌ランナーズにて毎年7月号(5月下旬発売)にて、全日本マラソンランキングが発表されています。
全日本マラソンランキングでは、各大会ごとに中間タイム(完走ランナーの中で中間順位のランナーのタイム)が記載されており、高知龍馬マラソンのタイムの実態は以下の通りです。
高知龍馬マラソン2014は完走ランナーの平均タイムとなっております。
男性ランナー | 女性ランナー | 全ランナー | |
高知龍馬マラソン2018 | 4:54:43 | 5:36:12 | 5:05:06 |
高知龍馬マラソン2017 | 4:50:27 | 5:27:49 | 4:58:35 |
高知龍馬マラソン2016 | 4:47:50 | 5:13:01 | 4:51:16 |
高知龍馬マラソン2015 | 4:40:05 | 5:04:28 | 4:43:52 |
高知龍馬マラソン2014 | 4:35:26 | 4:58:52 | 4:38:59 |
高知龍馬マラソンは2013に定員3500人で制限時間6時間で開催され、定員10000人、制限時間が7時間に拡大されてからは、ランナー全体の平均タイムは遅くなっております。
それだけ速いランナーだけでなく、完走を目指すランナーが多く参加されていることがわかります。
そのため、初心者でも気軽に参加する事が出来る大会の一つです。
フルマラソンの平均タイムについてもう少し詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
・2017年度全日本マラソンランキング発表。平均タイムは4時間36分57秒前後。
フルマラソン完走率
出走者 | 完走者 | 完走率 | |
高知龍馬マラソン2018 | 11194 | 10558 | 94.3% |
高知龍馬マラソン2017 | 10140 | 9589 | 94.6% |
高知龍馬マラソン2016 | 8176 | 6985 | 85.4% |
高知龍馬マラソン2015 | 6543 | 5952 | 91.0% |
高知龍馬マラソン2014 | 4853 | 4559 | 93.9% |
高知龍馬マラソン2013 | 3475 | 3292 | 94.7% |
高知龍馬マラソンの完走率は94%前後はあるので、コースはきつくても完走は十分に出来ます。
2016年大会は季節外れの気温の高さにやられたランナーが多かったようです。
高知龍馬マラソンのコース攻略法
コースマップ、高低差図


高知龍馬マラソンのコースの最大の特徴は、19km過ぎからの浦戸大橋とゴールの春野陸上競技場に行くまでの上り坂の2つです。
この2つをいかに攻略できるかが高知龍馬マラソンを完走するうえで大事になってきます。
それでは、各ポイントごとに詳しく解説していきます。
スタート

スタート直後はどの大会も混雑して走りにくいため、無理な追い抜きはやめることは勿論のこと、高知市街は路面電車が通っているので、線路につまづいて意外とこけやすいので注意が必要です。
僕は2014年大会に出場しましたが、実は路面電車の線路にひっかかりこけそうになり、別のランナーにぶつかってしまったので、スタートからしばらくは安全走行を心がけるようにしましょう。
9km~15km
この区間は坂の松トンネル、蛸の森トンネル、峰寺トンネルの3つのトンネルを通ります。
ランナーは景色の変化によって、今のスピード感覚を把握するひとつになりますが、トンネルを走る時は距離間隔やスピード感覚が分からなくなり、結構スピードが出やすくなるので注意が必要です。
しかも、ランナー自身はスピードを出している感覚が無いのがやっかいです。
特に12km過ぎの蛸の森トンネル付近はアップダウンがあるので、変にスピードを出すと後半に向けてじわじわダメージがくるので、トンネル独特の雰囲気に惑わされず、自分のストライドとピッチを一定で走るようにしましょう。
浦戸大橋(19km)~桂浜

前半最大の難所である浦戸大橋。
実際に浦戸大橋を走りましたが、崖を上っているような感覚になります。
浦戸大橋は最悪歩いてもいいくらいの気持ちで、出来る限りピッチを上げてストライドを短くして、やや前傾で走る事をお勧めします。
しかし本当に攻略しなければいけないのは浦戸大橋の頂上から、桂浜までの下り坂です。
上りきってからの下り坂はついついスピードを出し過ぎてしまい、気分良く下る事が出来ますが、その時はかなり脚に負担がかかるので、調子に乗り過ぎると確実に後半にへたってしまいます。
とにかく浦戸大橋に入ってから桂浜にいくまでの区間は、安全走行でゆっくりいくべきです。
中間地点~37km地点

浦戸大橋を超えると、左に太平洋を眺めながら約10km先の仁淀川河口大橋まで走ります。
最初は壮大な景色に感動するのですが、海沿いを走るため横風が強い事が多く、景色が変わらないのでだんだんしんどくなる区間です。
後半に入ると1kmの感覚がどうしても長く感じてしまうなか、景色が変わらないのは精神的にきついです。
特に前半のトンネル区間と浦戸大橋で脚を使いすぎると、確実にここで歩いてしまうので、前半の走りが大きく影響を与えます。
そして32km付近の折り返し地点である仁淀川河口大橋でもアップダウンがあり、30kmの壁にぶちあたるタイミングでのアップダウンはランナーを苦しめます。
折り返し後も同じコースを走りますが、正直海沿いの景色を見る余裕はなくなるので、給水やエイドでも補給を取るなどして気分を上げるなどの工夫が必要です。
ゴール

海沿いから春野陸上競技場に向かうと最後の上り坂が待ち構えます。
ゴール直前の上り坂は本当にランナーにとって心が折れてしまいますが、しんどいときは早歩きでいい気持ちで上ると良いでしょう。
収容関門時間
高知龍馬マラソンは収容関門は全部で11箇所あります。
NO. | スタートからの距離 | スタートから制限時間 | 次の関門までの距離 | 次の関門までの制限時間 | 次の関門までに走るべきの1kmペース配分 |
スタート | 5.0km | 55分 | 11分00秒/km | ||
1 | 5.0km | 55分 | 3.6km | 32分 | 8分53秒/km |
2 | 8.6km | 1時間27分 | 4.6km | 42分 | 9分07秒/km |
3 | 13.2km | 2時間09分 | 3.8km | 36分 | 9分28秒/km |
4 | 17.0km | 2時間45分 | 1.9km | 19分 | 10分00秒/km |
5 | 18.9km | 3時間04分 | 3.1km | 34分 | 10分58秒/km |
6 | 22.0km | 3時間38分 | 3.8km | 39分 | 10分15秒/km |
7 | 25.8km | 4時間17分 | 3.8km | 39分 | 10分15秒/km |
8 | 29.6km | 4時間56分 | 4.2km | 44分 | 10分28秒/km |
9 | 33.8km | 5時間40分 | 3.7km | 39分 | 10分32秒/km |
10 | 37.5km | 6時間19分 | 3.7km | 39分 | 10分32秒/km |
11 | 41.2km | 6時間58分 |
関門はかなり多いですが、制限時間が緩いため、初心者ランナーもある程度練習をきちんとしていれば、関門を気にせず完走する事は出来ると思います。
宿泊情報
高知市街はホテルが多くないため、毎年ホテルの争奪戦が繰り広げられているのが現状です。
僕が出場した時は、会場の目の前のホテルでしたが、部屋が1つしか空いていなくてホテル代がかなり高くついてしまいました。
そのため、高知龍馬マラソンは遠方から参加される場合、エントリー合戦よりもホテルの争奪戦の方がきついため、参加する場合は早めにエントリーをしておき、すぐにホテルの予約をする必要があります。
最後に
高知龍馬マラソンのエイドもそうですが、僕はマラソン終了後の土佐料理を中心に色々と食べて飲みました。
高知でしか食べられない料理も多いので、マラソンだけでなくマラソン前後の食事を楽しみに走ってみるのもいいかもしれません。
僕も機会があれば再び高知龍馬マラソンに参加して、前は4時間を超えてしまったのでサブ4を最低限の目標に頑張って、美味しいご飯を食べたいと思います。


