函館マラソンに出場されるランナー、エントリーを考えているランナーは、函館マラソンを走るうえで、コースの特徴、注意点、攻略法、大会の様子などしっておきたいポイントはたくさんあると思います。
この記事では、2020函館マラソンのコースについて解説していきます。
函館マラソンのコースについて
コース、高低差図
函館マラソンは全体を通じてアップダウンが多く、ランナーにとってきついコースですが、走るコースの道幅が広く、参加人数に対して適切であるため、渋滞などのストレスは少ないです。
また、函館の景観をしっかり味わえるのが特徴で、函館空港、函館山、路面電車、函館港を一望できる自動車専用道路「ともえ大橋」、赤レンガ倉庫、人工島「緑の島」を通過できるので、バラエティーに富んでいるので、とても楽しく走れます。
先ほどの函館マラソンのデータでもお話しましたが、函館マラソンは風が強く、特に海沿いは風がよりいっそう強くなります。
そのため、向かい風時は他のランナーに嫌悪感を与えないほどに、集団のランナーについて、うまく風を遮る工夫をするだけで風の影響を軽減することが出来ます。
函館マラソンのアップダウンを攻略するうえで、練習コースをアップダウンが多いところを取り入れて、アップダウンのコースを何度も走っておくだけでも本番の結果は大きく変わってきます。
普段坂道トレーニングをあまり取り入れていないランナーや、フラットなコースの練習が多いランナーは特にやっておくといいでしょう。
収容関門時間
2019函館マラソンは9時10分スタートで14時40分ゴールの制限時間5時間30分です。
2018函館マラソンまでは制限時間5時間20分でしたが、今大会は10分長くなっております。
ゴールも含め収容関門は全部で10箇所あります。
NO. | スタートからの距離 | スタートからの制限時間 | 次の関門までの距離 | 次の関門までの制限時間 | 次の関門までに走るべきの1kmペース配分 |
スタート | 5.0km | 44分 | 8分48秒/km | ||
1 | 5.0km | 44分 | 3.3km | 25分 | 8分18秒/km |
2 | 8.3km | 1時間09分 | 5.4km | 41分 | 8分01秒/km |
3 | 13.7km | 1時間50分 | 5.6km | 40分 | 7分46秒/km |
4 | 19.3km | 2時間30分 | 5.0km | 38分 | 7分44秒/km |
5 | 24.3km | 3時間08分 | 4.9km | 38分 | 7分41秒/km |
6 | 29.4km | 3時間46分 | 4.1km | 28分 | 7分42秒/km |
7 | 33.5km | 4時間18分 | 3.8km | 30分 | 7分43秒/km |
8 | 37.3km | 4時間48分 | 2.6km | 23分 | 7分47秒/km |
9 | 39.9km | 5時間11分 | 2.295km | 19分 | 7分49秒/km |
ゴール | 42.195km | 5時間30分 |
2018函館マラソンと比較すると前半の関門は一緒ですが、後半の関門が若干楽になっております。
ペースとして1km7分前後でいけば、後半の失速やトイレを考慮しても完走は十分に出来るでしょう。
函館マラソンのデータ
函館マラソンを走る上で、過去の気象状況やランナーの傾向を把握することも、当日の作戦を練りやすいと思いますので、ここでは函館マラソンの過去データをいくつかまとめておりますので、参考にしてみてください。
気象状況
過去大会の気象状況は以下の通りでした。
7:00 | 9:00 | 12:00 | 14:00 | |
2018函館マラソン | ☂20.0℃,東南東2.2m/s | ☂20.7℃,南東1.4m/s | ☂21.7℃,北北西1.3m/s | ☂21.4℃,南南東3.2m/s |
2017函館マラソン | ☁20.1℃,西南西4.0m/s | ☁22.8℃,南西5.5m/s | ☁24.0℃,西南西4.8m/s | ☀23.7℃,西南西4.8m/s |
2016函館マラソン | ☂14.4℃,南南西6.7m/s | ☁14.8℃,南西4.7m/s | ☂15.1℃,西南西8.0m/s | ☁17.2℃,西9.2m/s |
函館マラソンは気温が20℃前後とマラソンをするには少し厳しいコンディションだと思いますが、雨や曇りの影響で暑くてばてるという声は少ないようです。
しかし、かなり風が強く、風向きをみても14.0kmから25.3kmの津軽海峡沿いを走るコースは向かい風になりやすいのでかなりの鬼門になります。
函館マラソンは海沿いを走る区間が多いため風の影響を受けやすいので、いかに風と上手く付き合えるかが記録を狙う上で大切になってきます。
中間タイム(平均タイム)
マラソン情報雑誌ランナーズにて毎年7月号(5月下旬発売)にて、全日本マラソンランキングが発表されています。
全日本マラソンランキングでは、各大会ごとに中間タイム(完走ランナーの中で中間順位のランナーのタイム)が記載されており、函館マラソンのタイムの実態は以下の通りです。
男性ランナー | 女性ランナー | 全ランナー | |
2017函館マラソン | 4:25:23 | 4:38:07 | 4:27:30 |
2016函館マラソン | 4:11:31 | 4:28:22 | 4:14:30 |
2016年の函館マラソンは、雨で風が強かったですが、気温が低かったためランナー全体のタイムはかなり良かったです。
一方2017年の函館マラソンは、天気と風は良好でしたが、気温が高かった影響で前年と比べてかなりタイムが落ちてしまいました。
ちなみに、市民ランナーフルマラソン平均タイムは、2017年度全日本マラソンランキングによると、男性が4時間36分57秒、女性が5時間5分2秒でした。
フルマラソンの平均タイムについてもう少し詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
フルマラソン完走率
出走者 | 完走者 | 完走率 | |
2017函館マラソン | 3310 | 2783 | 84.1% |
2016函館マラソン | 3670 | 3330 | 90.7% |
2016函館マラソンの完走率は90%と高水準でしたが、2017函館マラソンは気温が高かったこともあり、完走率は少し落ちてしまいました。
2020函館マラソンのエントリーについて
2020函館マラソンのエントリーについては、以下の記事を参考にしてください。
最後に
現状函館マラソンは参加人数はそこまで多くありませんが、参加したランナーの満足度が高く、今後は大会規模が大きくなる可能性が十分考えられます。
時期も6月~7月開催なので、エントリー合戦も激しくないため、かなりの穴場の大会です。
初夏にフルマラソン大会に出たいと考えているランナーは、是非函館マラソンの参加を検討してみてはいかがでしょうか?